風になびく柳の枝は

春の陽気に解ける緑の糸

糸は解けて 冬の寒気が消え

ゆらめく枝は 人々の心を和ませる

トルマリンは非常に広い範囲にわたる色彩を持つ宝石です。

こちらはその中でも中に細かい線状のインクルージョンが見え、それがキャッツアイ効果を生み出すトルマリンキャッツアイです。

石の中には若草のような景色が広がり、強い光が当たるとスッとまっすぐな光の線が中央に見えます。

和歌の中では柳は糸に例えられ、それが綻ぶところを歌に読むことが多かったようです。柳の糸が解ける、綻ぶのは春の強い風によって煽られている様子を表すのでしょうか。春の嵐によって季節が変化していく様子を表したようです。そんなイメージで「柳糸解けて（ほどけて）」と名付けました。