日がな一日縁側に座り

植えた桜を眺めている

その人の心はいつしか花の中に

吸い込まれてしまったという

後に人々は その屋敷の辺りを

桜町と呼ぶようになった

トルマリンは非常に広い範囲にわたる色彩を持つ宝石です。

その中から、理想的な桜色の石を剪定しました。わずかにオレンジを含んだ優しい桜色は豊かな花のイメージを伝えてくれます。幸せな瞬間の象徴のような指環ができました。みずみずしくきらめく様はまるで生きているようにも見えます。冬に閉ざした心をそっと開いてくれるような石です。

「桜町」の名前は平家物語にも記述のある「桜町中納言」から取りました。藤原成範は桜を愛し、邸内にたくさんの桜を植えたことから桜を「待つ」にかけて桜町の中納言と呼ばれていたそうです。そんな桜を待ち焦がれる人々の心を表したく、どこにもありそうな地名にも通じる「桜町」と名付けました。

あなたの心の庭にも待ち焦がれた桜が咲いているのではないでしょうか。